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RFIDの活用事例を詳しくご紹介!業界ごとにわかりやすく解説RFID

さまざまな業種で備品や商品の管理業務は発生します。管理業務が疎かになってしまうと、備品の紛失や販売機会の損失、業務効率の低下などにつながりかねません。この管理業務で発生するストレスや業務量を軽減できるのが、RFIDです。

この記事ではRFIDについて、動向や活用事例などを紹介します。

そもそもRFIDとは

RFIDとは、「Radio Frequency Identification」の略称で、近距離の無線通信を用いて、ID情報などのデータを記録した専用タグと非接触による情報のやりとりをする技術です。非接触でICタグ情報を読み取ったり、情報を書き換えたりするとができます。RFIDはICタグと読み取り装置であるRFIDリーダー間で電磁波や電波を送受信することで成り立っています。
RFIDを活用することで、物や人の認識が自動化できるため、多くの場面で導入されはじめています。
RFIDの仕組みについて、詳しくは以下のリンクより関連記事をご覧ください。

RFIDの活用メリット

RFIDを活用することで、主に次の4点のメリットが得られます。

資産の管理

RFIDを製品や資産の管理に活用することで、これらの位置をリアルタイムで追跡でき、正確な在庫管理が可能になります。無断で持ち出された場合には、警告を発せられるようにすることができるため、紛失や盗難のリスクを減らすこともできます。
さらに、メンテナンススケジュールをRFIDタグに記録しておけば、適切なタイミングで保守作業を行えるようになります。

また、RFIDは複数のタグを一度に読み取れるため、手作業で一つ一つのアイテムをスキャンする手間が省け、棚卸作業を効率化することもできます。

特定の危険物資や重要な資産の追跡にRFIDを使用すれば、安全性の向上にもつながります。

コスト削減

RFIDを活用することで、在庫管理や棚卸、メンテナンス作業などを大幅に効率化することができます。
これにより、不要な人件費を削減できるようになるため、コスト削減につながります。

サプライチェーンの透明性を向上できる

RFIDを活用することで、製品や資材の追跡と管理を効率化し、サプライチェーンの各段階での可視性を高められます。
このため、製品の出荷から到着までのプロセスをより詳細に把握できるようになり、サプライチェーン全体の透明性を向上できます。

また、サプライヤーとRFIDデータを共有することで、サプライヤーとの連携を強化し、より効率的なサプライチェーン管理を実現することもできます。

もちろん、製品の出荷から配送、到着までのプロセスもRFIDで追跡が可能になるため、配送の透明性も向上します。これにより、配送の遅延や問題を迅速に特定し、解決することができるようになり、配送業務の生産性向上にもつながります。

顧客満足度の向上

RFIDを活用して顧客の購買体験を向上させることもできます。
たとえば、在庫の正確な情報を提供することで、在庫切れや商品の置き忘れを防ぎ、顧客が欲しい商品を常に提供できるようになります。

また、サプライチェーンの透明性が高まることで、商品のトレーサビリティを高めることができます。原材料から製品までの過程を透明に示し、顧客に信頼性のある情報を提供できます。

これらの理由から、RFIDを活用して顧客満足度を高めることが可能です。

RFID関連の動向

日本を含む世界のビジネスにおいてRFID市場は成長しており、2023年には140億米ドルの市場規模になるとの予測もあります。

経済産業省は大手コンビニ各社でRFIDタグの実証実験を実施しており、2025年までには、大手コンビニ各社で取り扱っている全商品にICタグを取り付けて、商品の個別管理実現を掲げています。

日本では、小売業界を始め、物流業界などで広く活用されるようになり、RFID導入の取り組みは加速している傾向にあるといえます。


キャビマッチを活用することで、さまざまな管理業務を効率的に行えます。業務の効率化を検討している方はこちらをチェックしてみてください。

業界ごとのRFID活用例

RFIDはさまざまな業種に活用されています。製造業や建築業、アパレル・小売業など、さまざまな業種において業務の効率化をもたらしています。

製造業

製造業においてRFIDは、器具や工具の管理、部品や部材の照合に用いられています。RFIDを用いることで、現場での紛失防止や紛失時の捜索に役立ちます。また、RFIDを活用すれば、部品や部材の取り違えも防止可能です。さらに在庫データとリンクさせることで、発注のタイミングも適切に行えます。

建築業

RFIDを活用することで、建設資材や機材、さらには作業員の所在把握を効率化できます。従来の建築現場では、建築資材や作業員を探すのに時間を要していました。しかし、RFIDによって所在把握の時間を短縮することで、現場の作業管理者の負担軽減につながります。

アパレル・小売業

アパレル業界では、商品をカゴごとボックスに入れるだけで自動で精算可能なRFIDを導入している店舗があります。これにより精算にかかっていた時間を削減して、レジ待ちの行列も解消されています。また、RFIDを商品管理に活用することで棚卸にかかっていた時間を削減できた事例もあります。

小売業のなかには、RFIDを活用して食品ロスの削減に取り組んでいるケースもあります。商品にRFIDを貼り付けて、販売期限が近づいたらスマートフォンアプリで消費者に通知して値引きすることで、食品ロスの削減が期待できるでしょう。

情報通信業・放送業

情報通信業ではRFIDを活用してサーバーの管理が行われています。RFIDで管理することで、サーバーの状態を把握可能です。また、放送業においてもRFIDは活用されています。例えば、RFIDを導入して撮影に必要な機材の管理がしやすくなるため、機材の準備時間短縮につながります。

空港・航空業

空港・航空業ではRFIDを使用することで機体の整備に使用した工具の置き忘れ防止が期待できます。機体に工具を置き忘れてしまうと、大きな事故につながりかねません。そのため、目視だけではなくRFIDによる確認を採用することで置き忘れ防止に役立ちます。

レンタル業

レンタル業では、何がいつ貸し出されたかを把握するためにRFIDを活用できます。例えば商品に取り付けられたICタグを読み取るだけでレンタル、返却作業が完了します。また、ICタグのデータは在庫管理に役立てられます。

病院・医療施設

病院や医療施設には高額な医療機器が多数存在します。これらの医療機器にICタグを取り付けることで、効率的な管理が可能になります。また、医療用白衣やリネンといった備品の管理にも活用可能です。例えばどの白衣やリネンがクリーニングに出ているかを、RFIDによってスムーズに把握できます。

物流・倉庫

物流や倉庫では大量の物品の入出荷作業が発生します。その際、RFIDを活用することで大量の入出荷作業がスピーディかつ漏れなく完了します。また、ICタグのデータを分析すれば、効率的な導線やレイアウトの作成にも役立てられます。

文教施設

学校にはさまざまな備品が存在しますが、RFIDによって適切に管理することが可能です。適切に管理されることによって、使用されずに眠ったままの備品を減らせることでしょう。また、図書館であれば貸し出し・返却業務を効率化できます。不正な持ち出しも防止できるというのも、RFID導入のメリットとして挙げられるでしょう。

RFIDの活用事例

最後に、実際にRFIDを導入・活用している企業の事例を見ていきましょう。

備品貸出し・ユーザ利用PCの受け渡しにかかる工数の削減!(セガサミーホールディングス株式会社)

大手パチスロ・パチンコ・ゲームメーカーのサミーと、ゲームメーカーのセガらの持株会社で、エンターテインメント業を手がけるセガサミーホールディングス株式会社。同社では、WifiやWebカメラ、記憶媒体といったIT関連の備品貸出に手間と時間がかかっていることが課題でした。具体的には、台帳管理の手間、抜け漏れが発生したり、担当がいるタイミングでしか貸し出せなかったりしていたといいます。

そこで、借りる従業員自身の手で貸出対応が可能なキャビマッチを導入。想定していた通りに「ユーザ自身が備品を借りる・返却する」を実現できました。同時に、備品管理と同じくらい手間のかかっていた、従業員へのPCの配布にも活用したところ、工数を削減できたそうです。

多様なモノをまとめて管理可能に(木村情報技術株式会社)

AI(人工知能)の活用事業やサービスの研究・開発などを手がける木村情報技術株式会社では、管理物の重要度に応じて管理方法を変えているために、備品管理に手間がかかっていました。たとえば、スタジオの鍵は帳簿による手書き管理、情報機器端末は社内システムによる予約管理、ただし、Webカメラは自由持出といった具合です。帳簿管理やWebシステムへの入力では、どうしても漏れが発生してしまう点も課題でした。

そこで、まとめて保管でき、自動読取が可能、かつ、現在使っている保管部材をそのまま利用できるキャビマッチを導入しました。すると、各管理物の管理方法に悩むこともなくなり、キャビマッチ1台で備品管理を集約できるようになったといいます。

提供機材を社内に確保することができ、お客様の要望に即応!(パナソニックEWエンジニアリング株式会社)

パナソニックグループの建物設備の建築設備設計・施工・メンテナンスを担うパナソニックEWエンジニアリング株式会社では、顧客の設備に使用する多種・多量のメンテナンス用機材を、倉庫に保管した上で、必要な時に台帳に記入して持ち出すという管理運用を行っていました。
しかし、この方法では持ち出す際に時間がかかり、顧客を待たせてしまうという課題を抱えていたといいます。

そこで、大小さまざまな機材が管理できる保管容量を持ち、既存の在庫管理システムとの連動が可能なキャビマッチを導入。メンテナンス用機材を箱にひとまとめにし、その箱にタグを貼ってキャビマッチ内に保管することにしました。
その結果、セキュリティ強化と利便性の両立ができているそうです。

毎月の棚卸作業と持出表の手書きからの脱却!(大阪ガス株式会社)

大手4大都市ガス事業者の一つであり、近畿地方に本店を置く大阪ガス株式会社では、毎月100本以上の鍵の棚卸を行っています。これを目視で行っていたため、手間と時間がかかっていました。棚卸の結果、持出表の記入漏れなどが見つかることも少なくなかったといいます。さらに、鍵を保管しているボックスの鍵管理も必要となり、セキュリティ確保に手間がかかっていました。

そこで、100本以上の鍵を1台で管理できるキャビマッチの導入を決断。本来、中型キャビネットでは100本までしか保管できませんが、50本ずつの鍵を掛けて管理できる面を2面から3面に増やすことで対応可能にした提案内容も決め手となったそうです。

導入後は、目視確認から解放され、正確な履歴が取得できるようになったことに加え、紛失や盗難のリスクを減らして貴重品管理ができるようになったといいます。

記入ミス、漏れをなくし、セキュリティ強化(東京ガス株式会社)

日本最大手で、大阪ガス、東邦ガス、西部ガスと並ぶ大手4大都市ガス事業者である東京ガス株式会社では、セキュリティカードや鍵などの備品の貸出業務が日常的に発生しており、管理者と借用者がそれぞれ貸出品を確認して台帳に手書き記入し、受け渡すという運用に手間がかかっていました。
また、記入漏れや管理者不在時の無断持出しが発生するリスクも抱えていたといいます。

そこで、自動で持出返却の履歴が取れるキャビマッチを導入。貸出業務がスリム化され、管理者はほかの業務に集中できるようになったそうです。管理画面から随時貸出し中のものを把握できるようになり、長く持出したままの社員への注意喚起にも役立てられています。

まとめ:キャビマッチで業務効率化

RFIDはこれまでICタグの単価が高かったため、導入しづらい傾向にありました。しかし、ICタグの値下がりや経済産業省の取り組みなどもあって、RFID導入の機運が高まってきています。RFIDを導入することで、さまざまな業種の管理業務が効率化され、従業員の負担軽減にもつながるでしょう。

ICタグを用いた管理システム『キャビマッチ』は、セキュリティ強化や棚卸業務の効率化をもたらします。RFIDによって業務の効率化を検討している方は、ぜひこちらをチェックしてみてください。

執筆者情報

キャビマッチ運営チーム

キャビネット貸出管理システムCABIMATCHが運営するブログです。キャビマッチに関する情報を更新してまいります。

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